未去勢牡とお別れ
決心が揺らいでしまいそうだったので、出来ればすぐに手術したかったのですが…
グーの躾はほんとにほんとに大変で、いちおう、学校出てから真面目に?仕事続けていていろんな経験しましたけど〜今までに経験した困難なものごとの上位に、間違いなくランクインします。
訓練士に言われた、「未去勢牡は別物」という言葉が深く胸に突き刺さり、未去勢だから出来ない、未去勢だから皆と違う、未去勢だから厳しくしないといけない…等々…未去勢だから特別な対処をしなければ良い仔にはなれないんだと、思っていました。
4歳を過ぎて意志疎通が上手く行くようになったのも、「牡としてのピークを過ぎたからかな」と思いました。
イキモノとしては去勢牡になるのだけれど、8年間牡として過ごして来た経験や記憶はどう影響していくのだろうか…あ、生物学なんかぜんぜん分かりませんが、周囲の経験者飼い主さんに伺うと、去勢後の変化はさまざま。
グーの去勢を決断
だけど、1頭の牡犬としてのグーは、今まで飼った牝犬たちとも、そして人間の牝であるわたしとも違うので、育てていて面白かったのも事実。
母犬ルーと同じように運動させても、牝犬の筋肉は柔らかく、隆々と筋肉が付いて行くのは牡のグーで、当たり前なんだけど雌雄の差を実感しました。
<気付き>
食餌について習っている先生にアドバイスいただいて、サプリメントを追加・変更してみるも改善の兆しは見えて来ません。それどころか、時々便に血液が混ざることも…なにかおかしい!
<受診>
もう1つはホリスティック医療をメインにしている女性の獣医。症状についてじっくり相談したいときは、女性獣医先生のところへ行きます。
前立腺!
女医先生のクリニックにて。
<つづく>
問題行動の矯正。その前に…(反省と教訓)
現在7歳の、グーの奥歯が抜けたのは3歳のときでした。
車載したクレートに、ころりと、抜けた奥歯が落ちていました。
まだ3歳。まさか!グーの歯とは思えず、その場に居た訓練仲間、訓練士さんも皆、「ビーちゃんの歯じゃない?」
当時16歳だった同居老ビーグルの歯だと思いました。
当然ですよね(今思えば)。
しかしそれは、グーの歯だったのです。
3歳のそのときから7歳の今までの4年間、グーの歯の状態は少しづつ悪くなって行きました。
だんだんと硬いものを噛むのに時間がかかるように。太い骨にはじまって、細い骨、硬めのオヤツ、生魚の骨や大き目のにぼしなどと段階を踏んで、苦手になってゆきました。
わたしはといえば、グーは歯や歯ぐきが弱い個体だと考え、歯磨きや歯ぐきのマッサージをせっせと頑張りました。
ですが、食材によっては、食事が楽しくなさそうな様子を見せるようになり、訓練時のタグおもちゃの噛みもどんどん弱くなっていく。そんなある日、歯ぐきから出血。
普段信頼している獣医に駆け込むも、「歯は、抜くか抜かないかしかない」と言われただけで診察しようともしない院長先生(他の症状での通院時はとても丁寧に診察してくれます)。こりゃ、歯科は得意じゃないのだ、と即判断し別の獣医へ。そちらでは丁寧に診察してくださり、専門医(日大動物病院)への通院を勧められ紹介状を書いていただけました。
翌週日大へ通院し、レントゲンとCTを撮ったところ、上下の奥歯全ての歯根が根深く化膿しており、全身状態のチェック後(全身麻酔に耐えられるかどうかのチェック)、全て抜歯となりました。
初診で、手術まで進む考えは毛頭無かったわたしだったのですが、レントゲンとCTの歯の状態を見たら、その場で「(抜歯を)お願いします」と言っていました。
…さて、ずっとずっと悩まされ、プロ訓練士に教えを乞い、自分でも試行錯誤してきた、「グーの吠えと噛み行動の矯正」。
紆余曲折はあったものの、加齢したこともあってだいぶ落ち着いた犬になってきました。だが、本当にときどき表面化する噛み。それは、主に同居犬の母ルーに対して起こるもので、きっかけだとか要因がまったく掴めずに悩んでいました。
忘れた頃に…
何の刺激もストレスもかかっていない、と思われるシチュエーションで…その行動は起こるのです。
ルーも、わたしも、戸惑いました。
何で?
「いつまでも噛み行動が直せないのは、(生徒のうち)グーだけ」と訓練士に言われ、今でも泣けるほど傷つきました。何で…?
日大の歯科専門の獣医さんは言いました。
3歳のとき抜けた歯は、歯列が悪かったのだろう。なぜなら、まだ残っていた反対側の歯は、歯列が悪く真横を向いて生えていたのが証拠。硬いものを噛んだとかおもちゃでの遊び方の何かの拍子に抜けてしまい、その傷跡からばい菌が入り込み周囲の歯の歯根をむしばんでいったのだろうと思う。反対側の奥歯たちも、歯列が悪いその歯の根元のすき間からばい菌が入り、全ての奥歯をむしばんでいったのだろうと思う。
3歳から7歳の今まで
歯が痛み相当に不快だったんだろうと思うよ。可哀想に。
100%言いきれるわけではないけれど、ルーやわたしが彼の顔の側に行くとか触れるだとかすると、唸ったり、噛んだりしていたのは、おそらく歯が痛くて不快だったからなのだ。
SOSを出していたんだね…(きっと)。
獣医さんにはこうも言われました。
「お母さんが一生懸命歯磨きをしていたから、歯根の膿みの、嫌な臭いがしなかったんだと思うよ」
グーの歯の見た目は、とても綺麗だったのです。
一生懸命せっせと歯磨きしていたことが裏目に出ようとは…ショックでした。
毎日歯ブラシを持って迫るわたしのことは、相当に嫌だったでしょう。もちろん歯が悪いのは認識していたのでとても気遣って歯磨きしていたけれど、グーもかなり我慢して受け容れていてくれたんだよね。
生まれつきの性質だから、躾がダメだから、普段の生活のし方がダメだから、飼い主がダメだから、ひとりっこだから、未去勢だから、ビーグルだから、噛む。
いつまでも直せないダメ飼い主。
とてもとても悩んでいたけれど、抜歯以来噛む行動は出ていません。
離れて暮らす両親のところに犬を連れて行ったとき、「グーはなんだか可愛くなったね」と言われました。
犬の問題だと言われる行動には必ず理由がある、と良く教えられますが、全くもってその通りでした。その問題を多方面から捉え推察する観察力が必要です。
<術後1週間の検診。大学の資料用の写真撮影>
<術後3週間。タグおもちゃも思い切り噛めるように>
- Calendar
-
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
- PR
- Goo & Roo & Lulu
- Goo Beagle♂ 2007年10月12日生まれ JKC Grand Trainning Chanpion(CD3) Roo Beagle♀(Gooの母) 2004年2月9日生まれ JKC Grand Trainning Chanpion(CD3) Lulu Beagle♀(ラウレア犬舎出身) 2017年8月12日生まれ
- Selected Entries
-
- 未去勢牡とお別れ (02/03)
- グーの去勢を決断 (01/29)
- 問題行動の矯正。その前に…(反省と教訓) (07/24)
- Categories
-
- GCT(グッド・シチズンテスト) (3)
- お散歩 (25)
- お散歩トレーニング (12)
- お仕事 (2)
- アジリティー (1)
- シニア犬の暮らしと訓練 (1)
- スクールトレーニング (8)
- パブリックトレーニング (14)
- ビーグルと訓練と (6)
- 科目・自主トレ (13)
- 科目トレーニング (210)
- 競技会 (71)
- 訓練試験 (1)
- 健康管理 (3)
- 合宿トレーニング (1)
- 困ったこと・問題行動 (20)
- 性格・性質・犬種 (30)
- 普段の生活 (3)
- Archives
-
- April 2023 (1)
- March 2023 (2)
- November 2022 (1)
- May 2022 (2)
- April 2022 (2)
- March 2022 (1)
- February 2022 (1)
- January 2022 (2)
- November 2021 (3)
- April 2021 (4)
- March 2021 (2)
- February 2021 (2)
- December 2020 (2)
- November 2020 (2)
- January 2020 (1)
- April 2019 (1)
- March 2019 (1)
- February 2019 (1)
- December 2018 (2)
- November 2018 (2)
- June 2018 (1)
- April 2018 (3)
- March 2018 (1)
- November 2017 (1)
- May 2017 (3)
- April 2017 (1)
- March 2017 (2)
- December 2016 (3)
- November 2016 (1)
- October 2016 (1)
- July 2016 (1)
- June 2016 (2)
- May 2016 (1)
- April 2016 (1)
- March 2016 (2)
- February 2016 (2)
- January 2016 (2)
- December 2015 (2)
- September 2015 (1)
- August 2015 (1)
- July 2015 (1)
- March 2015 (2)
- February 2015 (3)
- January 2015 (3)
- November 2014 (1)
- October 2014 (3)
- September 2014 (1)
- August 2014 (1)
- July 2014 (1)
- June 2014 (4)
- May 2014 (2)
- April 2014 (4)
- January 2014 (1)
- December 2013 (2)
- September 2013 (2)
- June 2013 (1)
- May 2013 (4)
- April 2013 (1)
- March 2013 (2)
- February 2013 (1)
- December 2012 (3)
- November 2012 (3)
- October 2012 (4)
- September 2012 (6)
- July 2012 (3)
- June 2012 (4)
- May 2012 (1)
- April 2012 (9)
- March 2012 (6)
- February 2012 (5)
- January 2012 (8)
- December 2011 (14)
- November 2011 (14)
- October 2011 (16)
- September 2011 (8)
- August 2011 (6)
- July 2011 (8)
- June 2011 (10)
- May 2011 (11)
- April 2011 (10)
- March 2011 (6)
- February 2011 (9)
- January 2011 (12)
- December 2010 (8)
- November 2010 (15)
- October 2010 (17)
- September 2010 (12)
- August 2010 (12)
- July 2010 (9)
- June 2010 (15)
- May 2010 (10)
- April 2010 (15)
- March 2010 (14)
- February 2010 (9)
- January 2010 (14)
- December 2009 (11)
- November 2009 (8)
- October 2009 (11)
- September 2009 (14)
- August 2009 (9)
- July 2009 (11)
- June 2009 (9)
- May 2009 (6)
- April 2009 (4)
- March 2009 (10)
- February 2009 (7)
- January 2009 (10)
- December 2008 (8)
- November 2008 (5)
- October 2008 (11)
- September 2008 (4)
- August 2008 (9)
- July 2008 (1)
- Recent Comment
-
- JKC2016春季訓練競技大会<グーCD2>
⇒ yuko (04/26) - JKC2016春季訓練競技大会<グーCD2>
⇒ ふじやまだぽち (04/26) - 東京ブロック訓練競技会<ルーCD2>
⇒ yuko (03/25) - 東京ブロック訓練競技会<ルーCD2>
⇒ ミラン (03/25) - 東京ブロック訓練競技会<グーCD2>
⇒ yuko (03/22) - 東京ブロック訓練競技会<グーCD2>
⇒ フジヤマダポチ (03/22) - 非作業犬で続ける
⇒ yuko (09/25) - 非作業犬で続ける
⇒ きゃりびママ (09/25) - 憂いの季節
⇒ yuko (05/02) - 憂いの季節
⇒ ポチ母 (05/01)
- JKC2016春季訓練競技大会<グーCD2>
- Profile
- Search this site.
- Mobile